1日に野菜を350g食べた方がいいのはなぜ?

健康日本21とは

 

 

厚生労働省が2000年に発表したのが「健康日本21」です。これが元になって「野菜350g」というキーワードも出てきたわけです。皆さんも感じている通り、食生活を取り巻く最近の社会環境の変化はかなり大きいものがあります。

 

 

朝食欠食率の増加傾向や、加工食品への依存度、特定食品へ依存度も過多になっています。反面、ダイエット志向も必要以上に隆盛化し、結局は、身体的、精神的にも健康への不安が懸念される現状になっています。

 

 

こうした環境下においては、健康で良好な食生活を実現していくために、それを支援する環境づくりなどの総合的な取り組みが求められているわけです。更に、日本は先進国の中でもとりわけ急速な高齢化社会が進んでおり、高い平均寿命となっていますが、それに伴って、栄養の過剰摂取、アンバランスによる肥満率の増加や生活習慣病患者も増加しており、痴呆、寝たきりなどで介護の必要な場合も増えています。

 

 

肥満や生活習慣病を予防には、当然ながら適度な運動も重要ですが、同時に食生活もかなり大きく影響しています。欧米化した食生活で、タンパク質や脂質の摂取量は増加した反面、炭水化物や野菜の摂取量は減少しています。

 

 

生活習慣病が増加する一因は、明らかに栄養バランスの偏りとなっているはずで、そこで国では2000年から「健康日本21」を標榜するに至っているのです。「健康日本21」では、野菜摂取量の目標値を「1日350g以上」としています。