1日に野菜を350g食べた方がいいのはなぜ?

なぜ野菜を350g食べた方がよいのか?

 

 

厚生労働省の「健康日本21」で、野菜摂取量の目標値を「1日350g以上」としているわけですが、それでは、野菜はなぜ積極的に摂ると良くて、その量が350gとなるのでしょうか。

 

 

まずは積極的に摂る理由ですが、第一は肥満や糖尿病の予防に役立つということで、それはカロリーの低い野菜の摂取量を増やすことで満腹感が得られるからとされています。

 

 

また野菜に含まれるカリウム、食物繊維、抗酸化ビタミン類、各種のファイトケミカル等の成分で、生活習慣病の脳卒中、高血圧、がんを予防に役立つと考えられています。野菜にはカルシウムも含まれているので、骨粗鬆症を予防して、高齢者の寝たきりを防ぐのにも有効です。

 

 

では「350g」という量は、どこから出てきたのでしょうか。これは、「栄養素摂取量と食品摂取量等との関連について」の分析がベースになっています。国民栄養調査(1995年~1997年)から20歳以上の男女32,038 名のデータを採っていますが、そのデータの中で、カリウム、ビタミンC、食物繊維の各摂取量の関係が検討され、こうした栄養素について必要量を十分摂取するために、野菜ではどれ位が必要になのかを分析しています。

 

 

その結果が350gとなっているわけです。もちろん、野菜以外の食品についても、摂取量のガイドラインが設定されています。